虎日本一を見届けるまで続けるブログ

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開幕カード 対巨人3連戦を振り返る

2018ペナントレース開幕カードの相手は、倒すべき宿敵巨人でした。
願わくば開幕ダッシュを決めたかったところですし、実際そのチャンスもありました。
しかし結果は1勝2敗。負け越しスタートとなりました。。。
とはいえ、両軍が良い面を存分に出し合い、がっぷり四つの見応えある3連戦になったと思います。たかだか3試合で今季の趨勢を占うのは無謀に他ならないでしょうが、ぞれでも今カードを見る限りではともに拮抗した力関係にありそうです。今年は互いに勝ったり負けたりを繰り返し、どちらかが大きく勝ち越すことはないのかな、と感じられました。


さて、1戦ずつ振り返ります。


第1戦(3/30)  5-1   ○メッセンジャー ●菅野
球界の好投手菅野からまさかの先発野手全員安打を達成!見事な快勝でした。
ポイントは下記です
 ①打線がオープン戦の大不振を払拭したこと
 ②菅野攻略を実現した積極的姿勢
 ③右肩痛明けのメッセンジャーの粘投
①オープン戦2勝10敗の最下位に沈んだ最大の要因である打線が驚異のV字回復を見せました。金本体制下にあってオープン戦期間中も続いた厳しいトレーニングが明け、選手達のコンディションが一気に回復したのでしょうか。溌剌とした思いっ切りの良いスイングが随所に見られました。好スタートもある意味当然の帰結だったのかもしれません。
②菅野から5点を奪った背景には、早いカウントから勝負を仕掛けていったことが挙げられます。ヒットの過半数が、カウントを取りに来た直球系を打ち返したものでした。確かに逆球や抜け球は菅野投手からすれば多かったですが、昨年まではそれもなかなか打てなかったわけですから。今年は打線は大いに期待できます!
③勝利の最大の立役者はメッセンジャーでしょう。決して万全ではありませんでしたが、要所でコントロールを間違えないのは流石です。初回にゲレーロからカーブで三振を奪ったのはその典型でしょう。2年程前まではフォークが抜ける時は打ち込まれるケースがありましたが、近年のメッセはさらなる引き出し「緩急」を手にしました。これを生かしきった梅野捕手も影のヒーローでしょう。


第2戦(3/31) 4-8 ●桑原 〇澤村


開幕戦の良い流れのまま連勝…とはいかず、逆転負け
 ①制球難を克服できない藤浪
 ②4回以降の拙攻→中押しの失敗
が大きなトピックでしょう。
①金本監督のただならぬ期待の下、開幕第2戦先発に抜擢された藤浪でしたが、ここ数年悩まされている制球難は依然として克服されぬまま。6回裏0死満塁で岩崎の救援を仰いだ時点で展開はかなり苦しいものとなりました。ベースの遥か手前でバウンドする球も散見され、率直に言えば現時点ではローテーション投手にふさわしくない内容です。ただし、私はそれでもローテーションからこの投手を外すべきではないと考えます。6回続投の采配の是非が問われる論調もありますが、私は続投に全面的に賛成でした。むしろ、満塁の時点で岩崎にスイッチせず、どうせなら試合をまるまる藤浪に預けるくらいしても良かったとさえ思います。これがCSや日本シリーズなら話は別ですが、まだ140試合以上もあるわけです。
また、投球自体も3塁側へ抜ける球が減り、低めへ叩く球が増えたのは悪くない傾向です。藤浪の復活によって得られるリターンは破格なわけですから、このまま辛抱して1軍での起用を続けてほしい所です。
②田口から3回までに4点を奪っておきながら、その後の2つの牽制死などもあり後一本が出なかったことが終盤に響きました。その後一本が毎試合出ていればぶっちぎりで優勝しているでしょうし、言うは易く行うは難しですね。ただ、中押しを失敗すると手痛いしっぺ返しを食らうという教訓を2試合目で得たのは幸い。とポジティブに考えます。昨年終盤から田口投手を苦にしなくなってきているのも紛れもない好材料です。


第3戦(4-1) 2-3 ●秋山 〇野上


手痛い逆転負け、岡本・澤村・上原に屈する
 ①岡本に痛恨の3ラン被弾
 ②澤村・上原を中心とした巨人リリーフ陣の充実度
をポイントに挙げます。
①この試合の最大のハイライトは間違いなく4回裏の岡本の3ランでしょう。被弾直前の高山のエラーも話題になっていますが、酷な言い方になりますがあのプレーは本人の実力が反映された形であり、ある意味「防げないミス」です。ただ、3ランを喫したリードに関しては間違いなく「防げるミス」でした。現在ノリにノっている超積極的な若きスラッガーに対し、よりによって大好物である真ん中高めの直球(インハイ狙いの失投)を投じてしまったのは返す返すも痛恨の極み。誰よりバッテリーの当人達が最も悔いているでしょう。
・秋山のコントロールを信じ過ぎて初球インハイ直球を要求してしまった梅野
・直前の高山エラーを引きづり、精神的に不安定のまま入った秋山
若いバッテリーの僅かな隙を突かれた結果でした。この高すぎる授業料を払って、彼らがこの教訓を生かしていくことを願って止みません。勿論、ドームランとはいえ一球で仕留めた岡本は敵ながら天晴れですが、コントロールに定評のある秋山なのですから、初球ボールから入っても全く問題ないわけです。まして2点リードでしたから。結果論でなく変化球のボール球から入るべきでした。仮にインハイに決まっていればストライク、ボールに関わらず次以降の攻めの布石になるため、「配球」としては不正解ではありませんが、「リード」としては間違いなく不正解です。
※やや細かい話になりますが、「配球」は打者を打ち取るための理想的な攻め方、「リード」はその日の投手の調子、打者の特徴、ゲームの流れ等でアレンジを加えた攻め方、と意味の違いがあります。
②結果的に岡本の3ランが決勝点になってしまったのは、巨人リリーフ陣にしっかり仕事をされてしまったからです。とりわけ、澤村・上原は全く危なげなかったですね。澤村は力感が良い意味で抜けていて何かコツを掴んだのでしょうか。。さらに恐ろしいことにマシソンが登板せずにこの結果ですから、頭の痛くなる話です。近年の阪神がそうだったようにリリーフ陣を序盤からフル稼働させた結果、終盤にガス欠…なんて展開を願いたくなってしましいました。
開幕前の段階では、先発投手の力関係から私はこの第3戦が最も勝利の公算が高いと踏んでいただけに、ややショックの大きい敗戦となりました。エイプリルフールだけに、負けはナシ!!なんてことにはならないですよね笑。次に野上と当たった時は、リリーフ陣登場の前にしっかり打ち崩して欲しい!

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